皆さんこんにちは、vegi(ベジ)です。
昨今、ジェネリックメーカーの不祥事問題を受け、ジェネリック医薬品の欠品が相次いでいます。
その煽りを受け、今や一部の先発医薬品まで不足する事態となっており、薬局は薬の確保に追われる毎日です。
今回は調剤薬局が現在置かれている状況と、実際にお薬がない時の対応策についてまとめましたので、
是非参考にしてみて下さい!
①調剤薬局の現状
製薬メーカーでは昨今の問題によるジェネリック医薬品の不足により、一部のジェネリックメーカーや先発品メーカーへの注文が集中しており、生産が追い付かなくなっています。
これを受け、過剰発注を抑制するためメーカーでは出荷量の調整を行っているため、多くの薬局で通常通り薬が入荷できず欠品状態になる事態が相次いで起こっているのです。
薬局では、発注先を変更するなどし、いつも通りのお薬を出せるよう最善を尽くしております。
しかし、それでも入荷が厳しくお薬を出せないことで患者様からお叱りを受けたり、また長期処方により入荷してもすぐ無くなってしまったりと、薬局は危機的状況に陥っております。
もはや、薬局だけでなく、処方医の先生方や患者様にもご協力をお願いする事態です。
ではもし、
「お薬がありません」「入荷未定です」
などと言われた時、どうすれば良いのか?
薬局で対応出来る事や、皆さんご自身でもやって頂ける事を6つまとめましたので、是非参考にしてみて下さい。
②お薬がない時の対応6選
①②③④は医療機関や薬局での対応が必要なこと、⑤⑥は患者様ご自身でも対応可能な事です。
①別のメーカーのお薬への変更
お薬には、同じ成分・同じ剤形(剤形=錠剤、 カプセル、散剤、液剤などお薬の形状の事)のお薬でも、複数の製薬メーカーから販売されている物があります。
ジェネリック医薬品(後発医薬品)の場合、医薬品名の
◯◯◯◯錠△△mg「✕✕」
の 「✕✕」 にあたる部分がメーカー名になります。
(正しくは、「屋号」と言い、メーカー名の略称のようなものです。)
メーカーが違っても成分量や剤形が同じであれば、基本的にその効果は同じです。
(添加物の違いや体内動態の微妙な違いはあります。)
普段から在庫しているメーカーのお薬が入荷出来ない場合は、一時的に違うメーカーへ発注します。
②別規格、別剤形への変更
お薬には、
同じ成分でも規格(入っている主成分成の量)が異なるもの
同じ成分でもお薬の形が異なるもの
があります。
例えば、アムロジピン錠5mgを 1錠 服用しているとします。
これを、2.5mg 2錠にしても、
主成分(アムロジピン)としては5mg服用したことになります。
また、10mg 半錠でも同じです。
規格や剤形が違うものでも、主成分が同じ分量であれば基本的に効き目(強さ)は変わりません。
※但し、お薬の効き方(血中濃度の上がり方や代謝・排泄のスピード)は異なることがあります。
薬局にお申し出頂ければ変更できる事が多いので、お気軽にお声掛けください。
※錠剤の剤型によって半錠が出来ないものがあります(徐放錠、腸溶錠など)。
※先発品をご希望の場合は処方医の確認が必要なため、待ち時間が掛かります。
③他薬局からお取り寄せ(分譲)する
薬局によって在庫しているお薬が違うのは皆さんご存じかと思います。
現在、出荷が十分に確保出来ないお薬は、卸売会社から薬局への入荷数が普段から薬局に在庫している数に応じて割り当てられている状態です。
つまり、同じメーカーでも薬局によって入荷できるお薬の数に差が出来ていると言うことです。
例えば、A薬局でお薬が無くても、B薬局に行けばそのお薬があるという事は十分にあり得ます。
なので、薬局ではどうしてもお薬が手に入らない場合は他薬局へお取り寄せの問い合わせをすることがあります。
④代替薬への変更
作用のしかたは違うお薬でも、効果が似ているため同じ症状に対して使われるものもあります。
例えば、
カルボシステイン(商品名:ムコダインなど)
フドステイン(商品名:スペリアなど)
アンブロキソール(商品名:ムコソルバンなど)
ブロムヘキシン(商品名:ビソルボンなど)
これらは全て「痰切り薬」として使用されますが、すべて作用のしかたは異なります。
成分の異なるお薬になるので、変更には必ず処方医への確認が必要になります。
⑤他薬局へ行って貰う
在庫のないお薬が多すぎるなど、場合によっては、患者様ご自身で他の薬局をお探し頂くのも方法の1つです。
行き付けの薬局で在庫していないお薬が、意外に自宅近くの薬局であったなんて事も良くある話です。
また、薬局からお問い合わせしてお薬があることが分かった場合はご紹介して行って頂くこともあります。
⑥市販薬で対応する
症状が軽い場合は市販のお薬で様子を見てみましょう。
市販のお薬の中には、病院で処方されるお薬と同じ成分の物もあります(含有量は異なることがあります)。
不安な場合は店舗スタッフや薬剤師に相談しましょう。
③まとめ
調剤薬局では、いつも服用されているお薬をなるべく変えずにお渡し出来るよう、上で挙げた①②③(もしくは⑤)のような対応策が優先的に取られています。
どうしても手に入らない場合は、患者様と処方医に同意を得た上で④の対応策が取られます。
そして、そのためには代替薬の検討は勿論、
- 医薬品卸売業者への入庫確認
- 他薬局への在庫の確認
- 処方医への変更依頼
- 次回処方分の確保
などの作業も同時に行われていることを皆さんにも知って頂きたいのです。
お薬が確保出来ず、代替薬もすぐに決まらない場合はやむを得ず、そのお薬だけ後でのお渡しになってしまうこともあります。
しかし、それは薬局の怠慢でないことだけはご理解頂きたいと思います。
ただし、万が一
・お薬が変わってから体調が悪くなった
・お薬が変わってから湿疹が出た(悪化した)
・お薬が変わってから効き目が悪くなった
といった事がある場合は、遠慮なくお早めに病院又は薬局へ申し出て下さい。



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