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#0024 処方せんって何が書いてあるの!?〈第2回〉

薬局コラム

こんにちは!べじ(Vegi)です。

処方せん記載事項についての第2回、今回は⑦処方内容欄についてです。

処方内容欄にはその名の通り医師から処方されたお薬などの処方内容が記載されますが、その方法には様々な決まりごとがあります。意外に知らない方も多いと思いますので、わかりやすく解説します。

記載事項の概要と①公費負担者番号・受給者番号~➅処方せん発行日・有効期限については#0023(前回のコラム)、⑧備考欄以降については#0025(次のコラム)で解説していますので併せてご覧ください。

処方せん記載事項(2)処方内容欄

処方内容欄に記載される内容は具体的には以下の10項目となります。

  1. 薬剤名
  2. 1日量(1回量)(内服薬の場合)
  3. 用法・用量
  4. 処方日数(回数)
  5. 部位(外用薬の場合)
  6. 全処方量(外用薬の場合)
  7. 以下余白
  8. 変更不可欄
  9. 患者希望欄
  10. リフィルの可否

以下、それぞれの項目について解説します。

1.薬剤名

薬剤名の記載方法には大きく分けて3通りあります。記載方法によって薬局でどのようにお薬を調剤できるかが変わってきます。上記の処方を例に解説していきます。

先発品名処方

上記の処方のように先発品の商品名で記載される方法です。

先発品で調剤する場合、併売品(※1)は選ぶことができません。また、剤型変更(錠剤→カプセル剤など)もできません

後発品で調剤する場合は どのメーカーでも選ぶことができます。また 類似する別剤形(※2)であれば変更することも可能です。

※1 併売品
先発品のうち、複数のメーカーから違う名称で販売されている同成分の医薬品のこと。

例えば上記の例の場合だと、「アムロジン®」と「ノルバスク®」(成分:アムロジピン)
その他に「オメプラール®」と「オメプラゾン®」(成分:オメプラゾール)
「グラクティブ®」と「ジャヌビア®」(成分:シタグリプチンリン酸塩)
「ボノテオ®」と「リカルボン®」(成分:ミノドロン酸水和物)
「キプレス®」と「シングレア®」(成分:モンテルカストナトリウム)
などがあります。

※2 類似する別剤形
同じ有効成分、効果でお薬の形状や性質が異なるもの
で、次のように分類されており、同一グループ内の剤形のことを「類似する別剤形」と言う。

グループ剤形
錠剤(普通錠)、錠剤(口腔内崩壊錠)、カプセル剤、丸剤
散剤、顆粒剤、細粒剤、末剤、ドライシロップ剤(内服用固形剤として調剤する場合に限る)
液剤、シロップ剤、ドライシロップ剤(内服用液剤として調剤する場合に限る)
一般名処方

薬剤名の前に【般】という記号がついています。薬剤名は処方されるお薬の成分の名前で、「一般的名称」と呼ばれていることからこの形式を一般名処方と呼んでいます。

こちらは、記載されている有効成分と同じお薬であれば基本的に調剤できます。

先発品で調剤する場合、併売品でも調剤できます。ただし、剤型変更はできません

後発品で調剤する場合は どのメーカーでも選ぶことができます。また 類似する別剤形(※2)であれば変更することも可能です。

メーカー名指定処方

薬剤名に後発品メーカーの「屋号」と呼ばれる文字が記載されている場合もあります。
カギかっこ(「」)をつけて記載されていて、メーカー固有のものです。

この記載方法の場合は、原則後発品でしか調剤できません。ただし、後発品であれば記載されているメーカー以外の後発品でも調剤できます。もしも希望のメーカーがある場合は受付の際にスタッフに伝えることが必要です。また 類似する別剤形(※2)であれば変更することも可能です。

2.1日量(1回量)
3.全処方量

内服薬(錠剤、カプセル剤、粉薬、水薬など)は定期薬は1日当たりの服用量、頓服薬の場合は1回当たりの量が、外用薬(貼付剤、軟膏、目薬など)は処方された全量がこの部分に記載されています。

4.用法用量
5.部位

お薬を服用するタイミングや回数、使用する体の部位が記載されます。

内服薬であれば、「1日3回 朝昼夕食後
頓服薬(※3)であれば、「疼痛時 1回1錠 1日2日まで
外用薬であれば、「1回1枚 1日1回貼付 腰部

などというように記載されます。

※3 頓服薬
症状が発現したときのみ服用するという服用方法をとるお薬。例えば、
頭痛薬、解熱鎮痛薬、鎮暈薬(めまい薬)、制吐薬(吐き気止め)など。

6.処方日数(回数)

処方された日数が記載されます。長期期間、定期的に服用が必要なお薬の場合は1週間単位や1か月単位で処方されることが多く、

<1週間単位>

<1か月単位>

  • 7日分
  • 14日分
  • 28日分
  • 42日分
  • 56日分
  • 84日分
  • 30日分
  • 60日分
  • 90日分

などの日数で処方されることが多いです。臨時薬の場合はその時の症状に応じた日数分となります。

頓服薬は処方回数になります。通例、1日1~2回程度×必要日数分と考えられています。

7.以下余白

処方内容の最後には必ず「以下余白」「以上」等の文字が記載され、これ以上処方がない事が示されています。薬局においてよくある事例の1つに、この記載がない場合に、

処方せんの2枚目以降があるにもかかわらず、薬局に渡し忘れている

ことです。処方せんの渡し忘れがないようにするためにも、この記載を確認するようにしましょう。

8.変更不可欄

先発品名の処方において、治療方針や患者様の希望などの理由により処方医が「後発品への変更をしないで下さい」という旨の指示を薬局へ行う際にこの欄にチェック印(✓)を記します。

ただし、変更不可とするには、⑧備考欄にある「保険医師名」への記名・押印も併せて必要となっています。ここに処方医の記名・押印がない場合は、変更不可欄にチェックがあっても後発品へ変更されることがあります。

9.患者希望欄

2024年10月より新設された欄で、この欄にチェック(✓)が記載されている場合、 先発品で調剤されますが、追加費用として選定療養費が上乗せされます

選定療養費についてはこちら↓で分かりやすく解説しています。ぜひご一読ください。

10.リフィルの可否

リフィル処方を希望した場合に記載されます。リフィル処方せんについては次回のコラムにて「⑨リフィルの情報」と併せて解説しますのでこちらを一読ください↓

まとめ

以上が処方内容欄の記載内容です。ここだけでも実に多くの情報があることがお判りいただけたかと思います。次回は処方内容欄より下の部分、⑧備考欄以降について解説します。

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